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1.2. 寿命の豊年

余一日堀内を訪ひ、あらかじめ諱むことなく明言しくれんことを請ひ、因てこれよりいよいよ臨終に至るまでなほ幾何日月あるべきを問ふ。 即ちこの間に為すべき事とまた楽むべき事とあるが故に、一日たりとも多く利用せんと欲するが故に、かく問ふて今後の心得を為さんと思へり。 堀内医は極めて無害の長者なり、沈思二、三分にして極めて言ひ悪くそふに曰く、一年半、善く養生すれば二年を保すべしと。 余曰く、余は高々五、六ヶ月ならんと思ひしに、一年半とは余のためには寿命の豊年なりと。 この書題して一年有半といふはこれがためなり。

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