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1.24. 総ての病根此にあり

わが邦人これを海外諸国に視るに、極めて事理に明に、善く時の必要に従ひ推移して、絶て頑固の態なし、これわが歴史に西洋諸国の如く、悲惨にして愚冥なる宗教の争ひなき所以なり。 明治中興の業、ほとんど刃に衄らずして成り、三百諸侯先を争ふて土地政権を納上し遅疑せざる所以なり。 旧来の風習を一変してこれを洋風に改めて、絶て顧籍せざる所以なり。 而してその浮躁軽薄の大病根も、また正に此にあり。 その薄志弱行の大病根も、また正に此にあり。 その独造の哲学なく、政治において主義なく、党争において継続なき、その因実に此にあり。 これ一種小怜悧、小巧智にして、而して偉業を建立するに不適当なる所以なり。 極めて常識に富める民なり、常識以上に挺出することは到底望むべからざるなり。 亟かに教育の根本を改革して、死学者よりも活人民を打出するに務むるを要するは、これがためのみ。

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