芸妓及び一切割烹店の婦女はこれを放つべし。 その風俗に害しかつ伝染病毒を媒介するの恐れあり。 その声妓の如きは往々躬ら黴毒を製造す、これを伝播するのみにあらず、かつ彼輩その業たる、専ら杯酌その業たる、専ら杯酌に侍し宴興を佑くるにありて、而して縉紳の徒これを聘する者、初より褻涜を事として少も敬意を表するを要せず、良家の令嬢令夫人に接するに比すれば、自ら恣にしていささかの慎謹を須ゐざるが故に、自然に令嬢令夫人をして、男子との交際外に斥けられざるを得ざらしむ。 わが邦婦女の交際の趣味を解せざるは、芸妓ありて男子の歓を擅にするがためなり。
娼妓は余これを保存するを欲す。 道徳大に進み、今の偽君子皆真君子と為り、今の小人皆柳下恵と為るの日を待ちて、娼妓始て廃すべし。 彼れ既に駆黴の設けあり、声妓の危険なるが如くならず、但娼家建築の方法を一変し、無意の人を誘惑することなからしむるそれ可なり、遠きに聞ゆる楽器の如き、これを禁ずるそれ可なり。