国務大臣貴尚せらるること殊に甚し、これ昔時専制政治の遺弊なり。
衆議院議員固より大臣たらんことを希ふ、而して貴族院議員もまた爾かり。
彼れ何会何派と称して動もすれば官と抗争することを好むは、その中心実は国務大臣たらんと欲するなり。
一言すれば両院議員倶に勢利の餓鬼なり。
それ栄誉の地何ぞ限らん、大臣以外高等官に論なく、即ち弁護士、新聞記者、工商業家、何の職業を問はず、力量あり手腕ありて能く功績を挙ぐるにおいては、皆貴尚尊重すべし。
国務大臣と為り何の為すなくただ利禄これ貪る、これ恥づべきの甚し、何の栄誉かこれあらん、何の貴尚すべきことかこれあらん。